2018.03.12
地方のとある小さな城下町で生まれ育ったせいか堀と石垣のある風景にはどことなく郷愁を感じます。
東京のそれは規模も範囲もケタ違いに大きいのですが、人の手により造られたものに変わりは無く、
時折江戸時代に思いを馳せてここの普請にも地方から集められた多くの人々が携わっているのだと思うことがあります。
ほとりに建つ高層ビルの現場に携わり数年経ちますが、この界隈は今も日々変化し続け、
そこにも多くの人が携わっています。
世の中のスピードも技術的にも遙かに進捗してきているはずですが、
人の手により造られていると言う点ではこれからも変わることは無いと思います。
石垣を一個一個積み上げた先人を思い、
どれ程大規模な建物でも普請を失わず日々を積み重ねる事が肝要かと思う此の頃。
時折空を見上げる余裕くらいは持ちたいものです。
A.G