2024.11.15
もうすぐ入社して2年が経過する。
他業種からの転職が故、建築についての知識や経験が何もなかった自分にとって、2年前も今も日々が新たな学びと悪戦苦闘の連続だ。
一方で、業務に於けるふとした瞬間に、自分の”成長”を感じる事がある。
入社直後はまるで呪文のように見えて、全く読む事の出来なかった各種符号や凡例、壁種リストetc…。
今もまだ不安ではあるが、あの頃と比べれば幾分かは読めるようになったと思う。これは一つの成長だ。
臆病な性格が災いして、最初は何をするにも尻込みしていた。
少し見方を変えれば、知識も経験もないというのは、行動を起こす度に何かを得られるチャンスなのだと思えるようになった。これもまた成長だった。
図面上に少しずつ情報が書き足されていくのと同じように、描く度に自分という人間にも経験に紐づいた情報が少しずつ蓄積されていく。
失敗も、成功も、そういった経験の全てが学びであり、新たな糧となっているのを感じる。
自分で成長を自覚出来る瞬間は、一歩ずつでも、ゆっくりでも、確実に前に進めているのだと思えて嬉しくなる。
この「嬉しい」や「楽しい」という感情も、自分を後押ししてくれる燃料だ。
中には苦しい事や、上手く行かない事も沢山ある。当然ながら落ち込むし、反省もするのだが、そんな時こそ2年前の自分を思い返す事が多い。
あの頃よりは知っている。あの頃よりは先にいる。きっと、明日も今日よりは前に向かって進んでいる。
たとえ、ほんの数cmの前進だったとしても、確かな成長だと信じたい。
この気持ちを胸に、3年目も歩んでいこうと思う。 T.A